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テクニカル実装構造化データガイド中級

構造化データ(Schema.org)ガイド — 推奨・非推奨タイプ一覧と実装方法

JSON-LD形式のSchema.org構造化データについて、推奨タイプ、制限タイプ、非推奨タイプの一覧と、すぐに使えるテンプレートを解説します。

構造化データSchema.orgJSON-LDリッチリザルト

この記事でできるようになること

Schema.org構造化データの推奨・非推奨タイプを理解し、JSON-LDで正しく実装できるようになります。

前提知識の確認

テクニカルSEOの基礎を理解していない場合は、先にテクニカルSEOチェックリストを読んでください。

本文

概念説明

構造化データは、検索エンジンがページのコンテンツを理解しやすくするためのマークアップです。GoogleはJSON-LD形式を明示的に推奨しています。2025年のAI Overview研究によると、適切な構造化データを持つコンテンツはAI Overviewで73%高い選択率を示しています。

判断基準

推奨・制限・非推奨スキーマタイプで判断します。

推奨スキーマタイプ:

タイプ用途主要プロパティ
Organization企業情報name, url, logo, contactPoint, sameAs
LocalBusiness店舗・ローカルビジネスname, address, telephone, openingHours, geo
Product物理/デジタル製品name, image, description, sku, brand, offers, review
Article / BlogPostingブログ・ニュースheadline, author, datePublished, dateModified, publisher
Person著者・チームname, jobTitle, url, sameAs, worksFor
WebSiteサイトレベルname, url, potentialAction(SearchAction)
BreadcrumbListパンくずリストitemListElement with position, name, item
VideoObject動画コンテンツname, thumbnailUrl, uploadDate, duration, contentUrl
SoftwareApplicationアプリname, operatingSystem, applicationCategory, offers
ProfilePage著者プロフィールmainEntity (Person), name, url, sameAs

制限付きスキーマタイプ:

タイプ制限内容時期
FAQPage政府・医療オーソリティサイトのみ2023年8月〜

注意: 商用サイトにFAQPageスキーマを推奨してはいけません。

非推奨スキーマタイプ — 使用禁止:

タイプ状態時期
HowToリッチリザルト完全削除2023年9月
SpecialAnnouncement非推奨化2025年7月31日
CourseInfoリッチリザルト廃止2025年6月
EstimatedSalaryリッチリザルト廃止2025年6月
LearningVideoリッチリザルト廃止2025年6月
ClaimReviewリッチリザルト廃止2025年6月
VehicleListingリッチリザルト廃止2025年6月
Datasetリッチリザルト廃止2025年後半

実行手順

バリデーションチェックリストに従って実装します。

  1. @context"https://schema.org"(httpではなくhttps)
  2. @typeは有効な非推奨でないタイプ
  3. 必須プロパティがすべて存在
  4. プロパティ値が期待されるデータ型に一致
  5. プレースホルダーテキストがない
  6. URLは絶対パス(相対パスではなく)
  7. 日付はISO 8601形式
  8. 画像に有効なURLが指定されている

2025年12月のGoogle JS SEOドキュメント更新により、JavaScriptで挿入された構造化データは処理が遅延する可能性があると明確化されました。時間に敏感な構造化データ(特にEコマースのProductマークアップ)は、初期のサーバーレンダリングHTMLに含めるべきです。

よくある間違いと対処法

  • FAQPageスキーマを商用サイトで使う: 政府・医療オーソリティサイトのみ。商用サイトは使用禁止。
  • HowToスキーマでリッチリザルトを狙う: 2023年9月に完全削除。使用禁止。
  • JSで構造化データを挿入する: 処理遅延の可能性。Canonical、Product等は初期HTMLに含める。
  • @contextにhttp://schema.orgを使う: https必須。httpは非推奨。

実行チェックリスト

  1. @contextはhttps://schema.orgを指定する
  2. @typeが非推奨でないタイプか確認する
  3. 必須プロパティがすべて存在するか確認する
  4. URLは絶対パス、日付はISO 8601形式にする
  5. Product等の時間敏感データは初期HTMLに含める

次にやること

Core Web Vitalsガイドでパフォーマンスを確認し、GEO最適化ガイドでAI引用対策を進めてください。