テクニカルSEOチェックリスト — 8カテゴリの網羅的監査ガイド
クローラビリティ、インデクサビリティ、セキュリティ、URL構造、モバイル、Core Web Vitals、構造化データ、JSレンダリングの8カテゴリを網羅するテクニカルSEO監査ガイドです。
この記事でできるようになること
テクニカルSEOの8カテゴリ(クローラビリティ、インデクサビリティ、セキュリティ、URL構造、モバイル、CWV、構造化データ、JSレンダリング)を網羅した監査を実行できるようになります。
前提知識の確認
SEOの基礎(インデックス、クロールの仕組み)を理解していない場合は、先にE-E-A-Tフレームワークでコンテンツ品質の考え方を確認してください。
本文
概念説明
テクニカルSEOはウェブサイトの技術的基盤を最適化する領域です。以下の8カテゴリで包括的に監査します。
判断基準
各カテゴリのチェック項目に従って、良好・要改善・不良を判断します。
実行手順
1. クローラビリティ
- robots.txt: 存在確認、有効性、重要リソースをブロックしていないか
- XMLサイトマップ: 存在確認、robots.txtでの参照、有効なフォーマット
- noindexタグ: 意図的 vs 意図せず設定されていないか
- クロール深度: 重要ページがホームページから3クリック以内
- JSレンダリング: 重要コンテンツがJS実行を必要としないか
- クロールバジェット: 大規模サイト(1万ページ以上)では効率が重要
AIクローラー管理:
2025〜2026年時点で、AIクローラーのrobots.txt管理はテクニカルSEOの重要な要素です。
| クローラー | 企業 | robots.txtトークン | 用途 |
|---|---|---|---|
| GPTBot | OpenAI | GPTBot | モデルトレーニング |
| ChatGPT-User | OpenAI | ChatGPT-User | リアルタイムブラウジング |
| ClaudeBot | Anthropic | ClaudeBot | モデルトレーニング |
| PerplexityBot | Perplexity | PerplexityBot | 検索インデックス+トレーニング |
| Google-Extended | Google-Extended | Geminiトレーニング(検索には影響なし) |
重要: Google-ExtendedをブロックしてもGoogle検索やAI Overviewsには影響しません(それらはGooglebotが担当)。GPTBotをブロックしてもChatGPTのブラウジング(ChatGPT-User)での引用は防げません。
2. インデクサビリティ
- Canonicalタグ: 自己参照型、noindexとの競合がないか
- 重複コンテンツ: 類似ページ、パラメータURL、www vs non-www
- シンコンテンツ: ページタイプ別の最低文字数を下回っていないか
- ページネーション: rel=next/prevまたはload-moreパターン
- インデックスブロート: 不要なページがクロールバジェットを消費していないか
3. セキュリティ
- HTTPS強制、有効なSSL証明書、混合コンテンツなし
- Content-Security-Policy(CSP)
- Strict-Transport-Security(HSTS)
- X-Frame-Options、X-Content-Type-Options、Referrer-Policy
4. URL構造
- クリーンURL:説明的、ハイフン区切り、クエリパラメータなし
- 論理的なフォルダ階層
- リダイレクトチェーン回避(最大1ホップ)、永続移動は301
- URL長100文字以内
- 末尾スラッシュの一貫性
5. モバイル最適化
- レスポンシブデザイン(viewportメタタグ、レスポンシブCSS)
- タッチターゲット:最小48x48px、8pxの間隔
- フォントサイズ:最小16pxベース
- 水平スクロールなし
重要: モバイルファーストインデクシングは2024年7月5日に100%完了。Googleは全サイトをモバイルGooglebotユーザーエージェントで巡回・インデックスします。
6. Core Web Vitals
| 指標 | 良好 | 改善が必要 | 不良 |
|---|---|---|---|
| LCP(Largest Contentful Paint) | ≤2.5秒 | 2.5〜4.0秒 | >4.0秒 |
| INP(Interaction to Next Paint) | ≤200ms | 200〜500ms | >500ms |
| CLS(Cumulative Layout Shift) | ≤0.1 | 0.1〜0.25 | >0.25 |
※ INPは2024年3月12日にFIDを置き換え。FIDは2024年9月9日に全Chromeツールから完全削除されました。
7. 構造化データ
- 検出:JSON-LD(推奨)、Microdata、RDFa
- Googleのサポート対象タイプとの検証
- HowToスキーマは推奨しない(2023年9月に非推奨化)
- FAQスキーマは政府・医療サイトのみ
8. JavaScriptレンダリング
2025年12月のGoogle JS SEOドキュメント更新で明確化された重要事項:
- 初期HTMLとJSで異なるCanonicalタグがある場合、Googleはどちらを使うか不定
- 初期HTMLにnoindexがありJSで削除しても、Googleはnoindexを尊重する可能性あり
- 非200ステータスコードのページではGoogleはJSを実行しない
- JS挿入の構造化データは処理が遅延する可能性あり
ベストプラクティス: Canonical、meta robots、構造化データ、title、meta descriptionは初期サーバーレンダリングHTMLに含めるべきです。
よくある間違いと対処法
- Google-Extendedをブロックすると検索に影響する: 影響しない。Geminiトレーニング専用。検索はGooglebotが担当。
- GPTBotをブロックすればChatGPTでの引用を防げる: ChatGPT-Userは別。ブラウジングでの引用は防げない。
- CanonicalやnoindexはJSで動的に変更してよい: 初期HTMLとJSで異なる場合、Googleの挙動は不定。SSRで含める。
- FAQスキーマは全サイトで使える: 政府・医療オーソリティサイトのみ。商用サイトは使用禁止。
実行チェックリスト
- robots.txtの存在と有効性を確認する
- XMLサイトマップをrobots.txtで参照しているか確認する
- 重要ページがnoindexになっていないか確認する
- Canonicalタグが自己参照型か確認する
- HTTPSとSSL証明書を確認する
- LCP・INP・CLSの閾値を確認する
- 構造化データをJSON-LDで初期HTMLに含める
次にやること
構造化データガイドとCore Web Vitalsガイドで実装を進め、AEOドメイン分析ツールで診断を実行してください。
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